[ゲーム感想]The Message from Deep Space

作成日:2026.11.08

タグ: ゲーム感想 

はじめに

 Steamで発売されているゲーム「The Message from Deep Space」をプレイしたので、レビュー・感想を書いていく。 このような言語がわからない異星人と交流するゲームがやりたいと思っていたところに見つけたので即買いしたら、期待以上のものだったのでおすすめしたい。

目次

  1. どんなゲーム?
  2. 未プレイの方へ
  3. ネタバレあり感想
  4. おわりに

どんなゲーム?

 異星人から届いた物体が発するメッセージを解読していくゲームである。 メッセージに応答して「正解」すると、次のメッセージが得られる。 これを繰り返していくことでメッセージのルールや異星人が伝えたいことを把握していく。
 メッセージを解読する中で「翻訳チーム」の同僚がリアクションがあったり、一定数のメッセージに応答することでそれまでのまとめのようなストーリーが挟まったりする。
 クリア時間:約30時間

未プレイの方へ

おすすめポイント

 言語解読した結果感動できたポイントが複数箇所あった。 価値観もわからない異星人相手の言語を解読するゲームで、その点は期待していなかったので意外であった。 どう感動するかをネタバレなしで説明するのは難しいので、言語解読系ゲームが好きな方はぜひプレイして感動を味わってほしい。
 ゲームの性質上、科学知識が求められる場面もあるが、ゲーム内の Reference 機能(英語、コピーできないが Windows11 なら Win+Shift+T でテキスト抽出できる)に必要な知識の記載があったり、 知識を要する箇所はヒントが手厚い印象があるので、文系でも苦労はするが完全に詰まることはないと思う。

注意ポイント

 本ゲームは記事執筆時点で日本語対応していない。 本ゲームの本質部分であるメッセージ解読には(異星人語なので)影響がほぼない。 ストーリーやヒントはすべて英語であるが、画面下部に2,3行で表示されるダイアログは左画面の LOG から文面がコピーできるので、そのまま翻訳に放り込むことができる(LOG機能へのアクセスはほんの少しゲームを進める必要がある)。 ただし翻訳に頼る場合でも、オブジェクトが出てくるなどの演出があることもあるので、完全スキップはおすすめしない。 また冒頭で自分の名前を設定するので、翻訳にかけるときに問題ないものにしておくとよい。
 たまに色使いが目に優しくない章がある。設定からエフェクトをオフにすると多少マシになる。

以降、ゲームのネタバレを含む。

ネタバレあり感想

良かった点

 感動できたポイントがいくつもあったのは、その点に関してあまり期待していなかったこともあってとてもよかったと感じた。 異星人の自画像が送られてきたとき、大量の通信機を地球以外にも送っていたとわかったとき、 最終盤で GOODBYE(-243)やTHANK(-245)を定義したうえで、最後のメッセージが表示されたとき。 他にもあったがこの3つの感動が大きかった。
 語彙も科学系にとどまらず、異星人の文化を表すものがあったことには限られた単語で説明できるとはあまり思っていなかったため驚いた。 人間社会にはない概念もあったので、文化的な語彙は消化しきれていない部分もある。 それでも異星人に思いを馳せる材料としてとてもよいものだった。
 異星人の他の知的生命体と交流したいという熱い思いが感じられたこともよかった。 こちらから異星人に通信を送ることを何度も答えさせたり、自分たちの星のことを説明したり、その方が速いから光(電波)で通信を送ってほしいといってきたりと大きいところから細かいところまでその思いを感じることができた。 最後の最後にHELLO(-244)を定義したのも、こちらからの通信に使ってほしいという思いを感じた。 もっとも、比較的序盤の通信179で「人類」や「異星人」という語の定義・説明をする前に「人類は異星人に通信1を送る」と答えさせていたことに気付いたときは恐ろしいものを感じたのだが。

気になった点

 注意ポイントにも書いたが、色使いが目に優しくない章があったのは明確にマイナスに感じた。 過去の出力や辞書をあちこち見たりするゲームなので、そこは気にしてほしかった。
 解釈できないほど致命的なものではなかったが一部に脱字があるように感じた。 これは私の文法理解が間違っているだけかもしれない。 また通信808と811が全く同じであったことも気になった。
 これは細かい点だが、通信内の単語をクリックしたら辞書に飛ぶ機能があるとよりよかったと感じた。

その他考えたこと

 冒頭で言語がわからない異星人と交流するゲームがやりたいと思っていたと書いたが、そのようなゲームを作るにはどうすればいいかを考えていたこともあった。 そのときは比較的近くの星(最も近い恒星まで4.25光年らしい)とリアルタイムで通信することを考えていた。 このゲームではそうではなく通信機が送られてきて、それとやりとりする形式であった。 これにより正誤判定が速やかにでき、ある程度曖昧な文章でも試行錯誤で突破してもらえるようになっているため、表現の幅が広がっている。 さらに、画像のような大きいデータを使用することも簡単になっている。 瞬間的には一方向性のメッセージになってしまうが、長期的にはより効率的な方法であると感じた。

おわりに

 単なる言語解読だけでなく、異星人について思いを馳せることができる素晴らしいゲームであった。 最後に本ゲームを通じて私が作成した辞書を付録として共有する。 [付録]「The Message from Deep Space」クリア時の辞書

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最終更新日:2023.03.05

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